ごあいさつ

kishimotosensei

 「大阪北部の北摂地区を生命科学(ライフサイエンス)のメッカにしたい。」

 

 これは、私の恩師でもある故山村雄一先生が、大阪大学総長のときに描かれた壮大なプランです。

 
 その山村構想は現在、大阪大学医学部の移転を始めとする各研究機関の大阪北部への集積や国際文化公園都市の「彩都ライフサイエンスパーク」への企業や研究所等の集積などによって実現へと向かっております。
 
 大阪は歴史的にも製薬産業が盛んな地であり、薬の生産額は国内トップクラスを誇っています。
 
 また、ライフサイエンス産業は、伝統的に関西が強いと言われてきました。特に大阪は、大阪大学や国立循環器病研究センター、医薬基盤・健康・栄養研究所など、生命科学の最先端の研究を行う大学、研究機関が集積するとともに、テクノロジーを支える電気・化学・精密機器等の分野での有力企業、さらには高い技術力を持つものづくり中小企業が集まっており、高いポテンシャルを保持しています。
 
 このような環境の中で、大阪の強みであるライフサイエンス産業を一層活性化し、大阪産業の発展や人々の幸福に結びつけることが今日求められております。
 
 このため、その取り組みをオール大阪の産学官の強力な連携により推進していく組織として「大阪バイオ戦略推進会議」や「大阪バイオ応援団」などからなる大阪バイオ・ヘッドクオーターが設置されました。
 
 また、戦略推進会議において合意形成された「大阪バイオ戦略」は、2018年までに北大阪バイオクラスターを中核とした大阪を世界トップクラスにすることを目標にしたアクションプログラムであり、毎年その到達状況を検証しながら目標達成に向け取り組むこととしております。
 
 2008年には、千里ライフサイエンスセンタービルに、大阪バイオ・ヘッドクオーターの事務所を開設し、国内外のバイオベンチャーや製薬企業、研究者に対する支援をワンストップで提供するなどの取り組みを進めています。
 
 さらには、創薬等の研究開発環境を整備するために、関西イノベーション総合戦略特区や関西圏国家戦略特区制度を活用し規制改革等に力を注いでいます。また、「うめきた」に日本医療研究開発機構(AMED)創薬支援戦略部西日本統括部や医薬品医療機器総合機構(PMDA)関西支部の設置を実現させるなど創薬等の支援機関の集積にも努めているところです。
 
 引き続き、大阪バイオ・ヘッドクオーターの活動に注目していただきますようお願い申し上げます。こうした取り組みが実を結び、大阪におけるライフサイエンス産業が一層の発展を遂げられることを期待してやみません。
 
 
2015年7月
 
大阪バイオ・ヘッドクオーター代表
岸本 忠三
 
[大阪バイオ戦略推進会議 議長]