概要
大阪におけるライフサイエンス分野の集積について
大阪では、製薬企業、バイオベンチャーなどのライフサイエンス関連産業や、大阪大学、医薬基盤・健康・栄養研究所、国立循環器病研究センターなどの優れた研究機関が集積する強みを活かしながら、オール大阪の産学官が連携して、さまざまな活動を展開しています。
1 大阪大学 | 吹田市山田丘1-1 |
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2 大阪公立大学 | 大阪市阿倍野区旭町1-2-7 |
3 医薬基盤・健康・栄養研究所 | 茨木市彩都あさぎ7-6-8 |
4 理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR) | 吹田市古江台6-2-3 |
5 国立循環器病研究センター(NCVC) | 吹田市岸部新町6-1 |
6 脳情報通信融合研究センター(CiNet) | 吹田市山田丘1-4 |
7 大阪産業技術研究所 | 和泉市あゆみ野2-7-1 |
8 産業技術総合研究所(AIST)関西センター | 池田市緑丘1-8-31 |
9 日本医療研究開発機構(AMED)創薬戦略部 西日本統括部 | 大阪市中央区備後町4-1-3 |
10 医薬品医療機器総合機構(PMDA)関西支部 | 大阪市北区大深町3-1 |
製薬企業の集積
大阪市内、特に道修町界隈には、300社を超える製薬企業が集積しています。
その歴史は、江戸時代までさかのぼり、薬の元となる「薬種」の値付けを行い、薬の流通を独占的に行っていたことから、「くすりの町」と呼ばれ栄えたことが起源となっています。
350年もの年月を経てもなお、塩野義製薬(株)、田辺三菱製薬(株)、住友ファーマ(株)、武田薬品工業(株)など、我が国を代表する大手製薬企業の本社が軒を連ね、大阪府の医薬品生産金額は、全国でもトップクラスであるなど、大阪の経済を支えるとともに、我が国の医薬品産業をリードする一大産業集積地となっています。
主な製薬企業の所在地
大阪のライフサイエンスの歩み
昭和50年代後半 | 大阪大学山村雄一総長(当時)が、「大阪北部の北摂地区を生命科学(ライフサイエンス)のメッカにしたい。」という構想を発表 |
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昭和52年7月 | 国立循環器病センター(現在の国立研究開発法人 国立循環器病研究センター)開設(吹田市) |
平成2年7月 | 財団法人千里ライフサイエンス振興財団(現在の公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団)設立 |
平成5年4月 | 大阪大学医学部・同附属病院が大阪市内中之島から、現在地(吹田キャンパス)に新築移転。微生物病研究所附属病院と統合 |
平成13年8月 | 「大阪圏におけるライフサイエンスの国際拠点形成」がプロジェクトとして決定 |
平成14年7月 | 「彩都バイオメディカルクラスター構想」が文部科学省「知的クラスター創成事業」に採択 |
平成16年 | 彩都ライフサイエンスパークがまちびらき【4月】、彩都バイオインキュベータ設立【7月】 |
平成17年4月 | 独立行政法人医薬基盤研究所(現在の国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)設立(茨木市彩都) |
平成19年6月 | 地域イノベーションクラスタープログラムに認定(当初は文部科学省知的クラスター創成事業(第Ⅱ期)に選定) |
平成20年 | 大阪バイオ・ヘッドクオーター体制構築。千里ライフサイエンスセンタービルに事務局設置【9月】 |
平成23年12月 | 関西イノベーション国際戦略総合特区(ライフイノベーション)に指定 |
平成25年10月 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)関西支部設置 |
平成26年5月 | 関西圏が医療イノベーション拠点として国家戦略特区に指定 |
平成26年11月 | 彩都ライフサイエンスパーク全区画の事業者が決定 |
平成27年4月 | 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)創薬支援戦略部西日本統括部設置 |
平成27年7月 | 国立循環器病研究センターが移転する吹田操車場跡地及び周辺地区(医療クラスター)の名称を「北大阪健康医療都市(愛称:健都)」と決定 |
平成28年6月 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)関西支部の機能拡充(薬事に関する各種相談が可能に) |
平成30年3月 | 「大阪バイオ戦略」終了に伴い、10年間の取組みを総括 |
〃 | 「大阪の成長戦略」において新たに重点化を図る分野に「健康・医療関連産業」を位置づけ、目指すべき方向性として当該産業の「世界的なクラスター形成」を掲げた |
平成30年4月 | 大阪バイオ戦略推進会議構成機関の実務責任者で構成する「大阪健康・医療関係機関実務責任者会議」を設置 |
令和元年7月 | 国立循環器病研究センターが健都に移転・オープン |
令和元年11月 | 一般財団法人未来医療推進機構設立(大阪市北区) |
令和5年3月 | 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究傘下の国立健康・栄養研究所が、東京都新宿区から健都に移転・オープン |
令和5年10月 | 一般財団法人未来医療推進機構が、大阪・中之島に開業する未来医療国際拠点の名称を「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」に決定 |
令和6年6月 | 「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」がグランドオープン |