国立病院機構 大阪医療センターの特色
当院はがん、循環器疾患、エイズ、災害医療を中心とする政策医療を対象とした高度総合診療施設です。受託研究を行っている疾患は、がん疾患、循環器疾患、消化器疾患を中心に多岐にわたり、2022 年度は109件が進行中です。また受託研究の内訳では、企業治験や医師主導治験を中心に、第Ⅰ相試験から第Ⅲ相試験、医療機器治験や再生医療等製品など幅広く契約しています。治験を実施している診療科は、外科(乳腺、消化器)、整形外科、循環器内科が中心ですが、どの診療科も治験受け入れには前向きで、施設選定調査にも積極的に回答しています。
臨床研究推進室には併任を含めて21名が在籍し、治験事務局、臨床研究事務局、CRC、データマネージャー等、迅速かつ質の高い治験・臨床研究をサポートしています。また、原資料保管庫、器材保管庫を備えている他、原資料閲覧室を8室設置し、複数のSDVにもスムーズに対応できるようにしています。
治験薬管理は、臨床研究推進室と連携を図りつつ、薬剤部が担当しています。治験薬保管庫を設置し、ロガーによる24時間の温度管理を行っています。
IRBでは「DDworks NX」(富士通)を利用した治験関連文書の電磁化を実施しており、質の高さと業務効率の両方を兼ね備えた審議を行っています。
治験・臨床研究の倫理教育には病院挙げて取り組んでおり、全職員、IRB委員に対してe-APRINの受講を義務付けている他、治験責任医師・治験分担医師には、加えて当室主催の治験セミナーの受講を必須とし継続教育を行っています。