国立病院機構 大阪医療センターの特色
当院はがん、循環器疾患、エイズ、災害医療を中心とする政策医療を対象とした高度総合診療施設です。治験はがん疾患、循環器疾患、消化器疾患を中心に多岐にわたり受託しており、2020年度は109件実施しました。また、患者を対象とした第Ⅰ相試験も実施しており、現在までに外科(乳腺、消化器)、整形外科、循環器内科領域での実績を積んできました。臨床研究推進室ではCRC11名(看護師8名、薬剤師3名)、データマネージャー1名、事務1名、事務補助7名で、迅速かつ質の高い治験実施をサポートしています。
当室では、原資料保管庫、器材保管庫を備えている他、原資料閲覧室を8室設置し、複数のSDVにもスムーズに対応できるようにしています。 薬剤部には治験薬保管庫を設置し、ロガーによる24時間の温度管理を行っています。IRBにおいては治験業務支援システム「カット・ドゥ・スクエア」(公益財団法人日本医師会治験促進センター)を利用した治験関連文書の電磁化を実施しています。また、職員、IRB委員へのeAPRINの受講の促しや、当室主催の治験セミナーを開催し、治験責任医師・治験分担医師には本セミナーの受講を必須とする等、教育にも継続的に取り組んでいます。
研究費の出来高請求に際しては、2017年度以降の契約課題について、完全出来高請求としております。今後もさらなる質の向上やコスト削減にも取り組んでいきます。