地方独立行政法人大阪市民病院機構 大阪市立総合医療センターの特色

大阪市立総合医療センターは、「①広く市民に信頼され、地域に貢献する公立病院をめざす、②人間味あふれる暖かな医療を実践する病院をめざす、③高度な専門医療を提供し、優れた医療人を育成する病院をめざす」を理念に、2014年10月から新たに「地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター」として、健康と生命を守る医療の提供を行うため、5疾病(がん医療、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病医療、精神医療)及び4事業(救急医療、災害医療、周産期医療、小児救急を含む小児医療)の他、1類・2類感染症医療、エイズ医療、臓器・疾患別専門医療に努めています。

一方、臨床研究・治験の活性化については、2010年4月に治験管理室を組織し、以前からあった研究室、動物実験室と一体化することで、「臨床研究センター」を組織し充実を図ってきました。また、2012年2月に研究室で実地医療に還元できる個別化医療推進・提供のため、遺伝子診療部を創設し、出生前診断や腫瘍遺伝子解析などにも力を入れています。他に、高度医療評価や先進医療制度の活用により、日常の保険診療の範囲で治療が困難な患者さんにも、多くの医療が提供できるよう努めています。

具体的な臨床研究・治験活性化の活動としては、「臨床研究・治験活性化協議会」に参画する一方、治験の推進のために「大規模治験ネットワーク」「治験ネットおおさか」「小児治験ネットワーク」とも連携し、当院の特徴である、「がん医療、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病医療、精神医療」の他、細部に特化した小児医療においても臨床研究・治験の活性化を推進しています。

他に、臨床研究・治験の活性化として、企業治験だけでなく、希少疾病に対するより良い治療法の確立のため、医師自らが行う「医師主導治験」においても、治験管理室で全面的なサポートを行い、スピーディーな症例登録とスムーズな事務処理に努めています。更に、「臨床研究」などにおいても、より正確なデータ作成のためデータマネージャーを採用するなどして、臨床研究コーディネータや事務局の充実と共に体制強化しています。  2014年から院内事務局を充実し、4月以降の企業治験から費用算定をVisit支払方式としています。

今後、院内CRCの充実とともに、データマネージャーの活用など体制強化を行い、臨床試験へのサポートにも取り組んでいきます。