大阪市立大学医学部附属病院の特色
大阪市立大学医学部附属病院は大阪市制100周年記念事業の一環として、「市立医療機関の体系的整備」をはかるべく平成5年に新築オープンしました。現在、本院では31診療科で運営し、多様化かつ細分化する医学・医療に対応しています。また、大阪市の基幹病院としての最新の設備、医療機器を備え、高度先進医療を提供するとともに、優れた医師の養成と先端医療の研究開発を行う我が国有数の大学病院として、その体制を整え、平成19年2月に財団法人日本医療機能評価機構の病院機能評価(Ver.5.0)の承認を受けました。
さらに、平成20年7月に大阪府の肝疾患診療連携拠点病院、平成21年4月には厚生労働省の地域がん診療連携拠点病院の指定、平成22年2月に大阪府より救命救急センターの承認及び救急病院の認定、10月には地域周産期母子医療センターの認定を受け今日に至っています。
医薬品・食品効能評価センターは、特定保健用食品などの保健機能評価のための臨床試験と医薬品・医療機器の治験の両方を実施できる体制を目指し、平成17年12月に立ち上げ、平成18年7月には、おおさか臨床試験ボランティアの会を創設し、平成19年7月には、治験拠点病院活性化事業の治験拠点医療機関の一つに選定されました。治験拠点病院として治験の活性化のためのスピード、コスト、品質の向上に積極的に取り組み、治験依頼者との意見交換による情報収集を基にした治験依頼者のニーズにあった業務分担の明確化、症例集積性の向上に向けた南大阪治験ネットワークの拡大、治験業務の更なる効率化のための新たなIT化への取り組み、また、「治験中核病院」に相応する大学病院を目指し、臨床研究支援機能強化・充実をはかっています。
平成22年9月には、これまでの取り組みも評価され、引き続き治験拠点病院活性化事業の継続が認められました(全国で20拠点)。受託実績としては、平成22年度の新規受託は46件(うち国際共同治験10件)で、平成23年度の新規受託は60件で、そのうちの半数は国際共同治験です。平成24年4月1日現在は、平成23年度の新規治験受託に加えて継続を含め150件と国内トップクラスの治験を実施しております。