大阪はびきの医療センターの特色

当センターは主に肺がん領域、呼吸器内科領域、アレルギー領域で治験を行っています。治験管理室はCRC4名、医師1名の体制で運営されています。

肺がん領域では、肺腫瘍内科が臨床治験の中心を担っています。これまでも企業治験、WJOG、JCOGなどの第1相から3相に至る各種臨床試験に以前から数多く取り組んでおり、新薬・新療法のエビデンス作りに貢献してきています。

呼吸器内科領域では、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などの慢性呼吸器疾患の診療を中心におこなっており、多数の在宅酸素療法・在宅人工呼吸患者の診療をおこなっています。またこれらの疾患の臨床試験にも取り組んでいます。

アレルギー領域では、小児科が気管支喘息と食物アレルギーに特化した診療を行い、皮膚科が皮膚科全般はもとよりアトピー性皮膚炎患者を多数治療しています。また、アレルギー内科は成人の気管支喘息を中心とし、中でも、多数の難治性重症喘息を治療しています。アレルギー関連の患者さんは多数、大阪はじめ阪神地区、奈良、和歌山からも受診されます。受診動機が明らかな方が多いため、喘息あるいはアトピー性皮膚炎に関連する治験に患者さんも積極的に参加しています。

このように、がんあるいはアレルギー疾患に精通した医師、看護師、薬剤師、CRCが緊密に連携して、説明から承諾、実施まで臨床試験がスムーズに流れるようなシステムが確立されています。