「クライオ電子顕微鏡」をテーマに産学官連携セミナーを開催しました!

 2/24(金)に「プロテインモール関西」主催で、クライオ電子顕微鏡をテーマとする産学官連携セミナーを開催しました。
 「タンパク質分子の可視化 クライオ電子顕微鏡の新たな挑戦」と題し、クライオ電子顕微鏡の分野の第一線でご活躍の研究者の方々にご講演いただきました。
 セミナーへは56名の方が参加され、最新の研究成果に関するご講義に深く聞き入っておられました。

●日時:平成29年2月24日(金曜日)午後2時30分から午後5時20分まで
   ※セミナー終了後(午後5時30分から)、名刺交換会(有料)

●場所:千里ライフサイエンスセンタービル 5階サイエンスホール
     (豊中市新千里東町1-4-2)
      北大阪急行・大阪モノレール「千里中央」駅すぐ

●内容:
◆テーマ:「タンパク質分子の可視化 クライオ電子顕微鏡の新たな挑戦」

講演1 「阪大・蛋白質研究所における電顕解析」
  講師 大阪大学 蛋白質研究所 
      蛋白質解析先端研究センター 分子創製学研究室 准教授
 岩崎 憲治  氏

講演2 「クライオ電顕で探る生体超分子モーターの高効率なエネルギー変換メカニズム」
  講師 大阪大学大学院 生命機能研究科 ナノ生体科学講座
      プロトニックナノマシン研究室 教授
       難波 啓一 氏

講演3 「構造創薬の現状と展望」
  講師 名古屋大学大学院創薬科学研究科 特任教授
      名古屋大学細胞生理学研究センター 特任教授
       藤吉 好則 氏

(クライオ電子顕微鏡)
 クライオ(極低温)電子顕微鏡は、タンパク質などの生体分子を急速に凍結させ、低温に保ったまま画像を解析できる顕微鏡です。この数年の革新的な技術進歩により、タンパク質分子の原子構造を明らかにすることができる分解能のデータが得られるようになってきて、現在非常に注目を浴びています。従来の方法では構造決定が難しかった膜タンパク質(細胞膜に結合して存在するタンパク質)を中心とした創薬ターゲットなどの重要な分子の構造も次々と明らかにされてきており、今後創薬研究等への応用が期待されています。

(プロテイン・モール関西)
 主に大阪におけるライフサイエンス関連中小・ベンチャー企業の成長促進を図るため、最先端の学術的研究会やビジネスマッチングなどを実施。(会長:(一般財団法人)蛋白質研究奨励会 相本 三郎氏/会員数111社・団体:平成28年12月末現在)。事務局:大阪府商工労働部成長産業振興室ライフサイエンス産業課、公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団)